「ターゲティングオーバレイ」ウェブページ生成 Conductorシステムの開発行程
■「ターゲティングオーバレイ」ウェブページ生成Conductorシステムの開発工程
「ターゲティングオーバレイ」ウェブページ」生成Conductorシステムを担うWebサーバ(ソフト&ハードウェア)の開発
  1. 【システム仕様書作成】
    一連の、Web情報オーバレイPCP処理の流れを含む、当システム全体を通した詳細の「システム開発仕様書」の作成。
     *この場合、一連の処理手順(流れ)を含む「情報の流れ」や「実装機能」等を記述する。
  2. 【各種調査 / 情報収集及び調査・研究】
    対象となるウェブサイトにおいて、Web情報オーバレイウェブページ生成を実現する為の調査・情報収集、研究 の実施。
    • ターゲット言語
    • プロバイダ(含、データセンタ)の調査・選択(専用サーバの場合は除外)
    • セッション管理
      • *リモートからアクセスされるクライアント毎の、且つ異種言語間(=ターゲット言語間)でも共通に使用できるセッション管理(セッションの切断及びセッション情報の有効期限の管理も含む)を検討する。(このセッション管理は、上記決済システム及びリモートからアクセスする顧客の志向などアクセス先の情報を収集するときにも使用する。) 
        →同一PCからの複数セッションの扱い方も検討する。
    • 帯域・地域別ターゲティングについて
    • その他

【1.機器開発】
1−1機器選定
ユーザインターフェースは、一般的に馴染みのあるウェブブラウザで行う為、ウェブサーバ機能を搭載します。
尚、全てのデバイスが動作する訳でないので、対応するOSを採用します。ハードウェアを事前に入念に調査する必要があります。

1−2機器作成とインストール作業
1−1.で選定したハードウェア構成で機器を作成し、採用したOSのインストールおよび設定を行います。

【2.基本設計】
各機能の機能分担および各機能間のインターフェース設計を行います。
2−1基本 / 機能設計
以下の項目の設計を実施します。
  1. リモート側にある「Web情報オーバレイウェブページ」生成処理を実行するAXYZ Webサーバの設計。
  2. リモートにあるAXYZ Webサーバの「Web情報オーバレイウェブページ」生成処理を開始及び結果受け取りができるようなターゲット言語毎のインターフェースの設計。


【3.管理インターフェース設定・変更機能】
3−1Webサーバ管理機能
Webサーバを管理する機能モジュールを作成します。
  • ネットワーク設定
  • シャットダウンと再起動


3−2ユーザ管理機能
ユーザを管理する機能を作成します。
  • ユーザ作成
  • ユーザ変更
  • ユーザ削除
  • ユーザ権限
  • パスワードリマインダ


3−3設定・変更機能
上乗せ表示する内容や期間の設定を行う機能を作成します。
  • 表示内容設定・変更
  • お勧め表示設定・変更
時間や期間を限定する上乗せ表示を行う際、正確な時間で出なければ意味が無いので、本件Webサーバは、タイムサーバーとの時間同期機能を実装します。


【4.詳細設計 / 製造】
当工程では、前述「2−1、基本 / 機能設計」に基づいた内容に従って、詳細設計 / 製造(プログラム作成)を進める。製造時に使用する言語については、ターゲット言語を含む以下のプログラム言語を使用する。


【5.トリガ条件設定機能】
アクセスしてくるユーザの特性を判定し、ターゲティングオーバレイさせるWeb情報を抽出する際のきっかけとなるトリガ
  • 全ユーザ・・・・アクセスしてきた全ユーザ
  • IPアドレス・・IPによるユニークユーザ判定
  • Cookie・・・・・Cookieによるユニークユーザ判定クッキー読み取り機能(手段)
  • リファラー情報・・・参照元情報をトリガとして判定する。
    (参照元URLパラメータ、検索キーワード)
  • ユーザ属性・・・・・トリガとして読み取れるユーザDBを参照する。
    (性別、年齢、・・等の属性情報をトリガとして判定)


【6.オーバレイ(上乗せ表示)機能】
6−1上乗せ機能
ウェブページを書き換えることなく、上乗せ表示する機能を作成します。課題としては、既存ウェブページの基本構成を損なわずに重ね合わせ表示をさせるかという点で、JavaScriptとCSSを利用することによって、解決できると想定しています。


6−2モーション上乗せ機能
4−1.で動きのある上乗せ表示する機能を作成します。


6−3お勧め表示機能
過去の表示(広告)のクリックから、閲覧者にお勧めの表示(広告)を表示する機能です。閲覧者の情報は、ウェブブラウザの機能であるCookieに紐付けて、リレーショナルデータベースで管理します(データベースの設計も行います)。


【7.Log分析機能】
7−1.ログからレポートを表示して、閲覧者の動向を知ることは、情報発信の方針を決める上で重要です。これに利用できるLog分析機能を作成します。以下の
  • 表示回数
  • クリック回数
  • クリック率
をレポートとして表示する予定です。検討事項として、このデータ以外でも閲覧者の有用な情報があれば、レポートとして表示させたいと考えています。

【8.登録フォーマット】
Web情報・コンテンツ・クリエイティブ登録用フォーマットを備えることにより,ターゲティングオーバレイ」ウェブページ生成(Conductor)システムの「スムーズな導入と運用」を行います。
なお、導入後の運用負担を軽減するため、操作性に優れた「管理画面」を採用しています。“運用”と“効果検証”は、Webサイトを直接さわることなく、「管理画面」から行うことが可能となります。


【9.総合試験】
上記、3.から8.の機能が連携して正常に動作するかどうかを確認します。表示速度が目に見えて遅いなど、実用に耐えない場合や、モジュール間の機能に矛盾点があれば、ここで調整します。


【デバック / 単体テスト】
本工程ではインターネット上にて、実際に実施するのではなく、ローカルな環境において、システムとして正常に動作するか、及びセキュリティについての安全性の確認を目的とする工程です。
以下の構成がテスト環境です。


【フィールドテスト】
本工程では、実際にインターネットに接続し、以下に示す項目を念頭において、インターネット環境下でのテストを行います。
(その際、PCPサーバにはドメインを割り当てずに、直接IPアドレスにて動作するように設定します。
  • 通常運用時
  • 複数同時アクセスによるセッション管理